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「それにしても随分カタッ苦しい入学式だったね」
「入学式というよりはあの人の話だよね、それ以外はまあ大体普通だったし」
入学式を終えその日は現地解散となった為、会場を後にした2人。
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『私は生徒管理部主任の神宮司【ジングウシ】だ。新入生の諸君、ここは力ある選ばれた者のみが集まる場所だ。その事を誇りに思うと共に誇りに恥ぬ様立ち居振る舞いを気をつけたまえ。以上だ』
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「生徒管理なんとかだっけ?見た感じ私達と同い年ぐらいだったよね、一応先生なんだろうけど」
「こら、どこで聞かれてるかわからないんだからあんまりそういう事は言わないの。でも確かに若かったわね」
生徒管理部主任を名乗る男性は小柄で外見だけを見ると2人と同じ学生に見える為、話の内容もありかなり印象が強かったようだ。
「それはおいといてさっきの子のとこ行かなくていいの?」
「そうだよ!じゃあまた後でねユッキー、ケーキ忘れないでよね!」
「はいはい、早く行って来なさい」
春香は軽くジャンプしたかと思うと、そのまま物凄いスピードで空中を飛んで行った。
春香は物心ついた頃にはこの能力が開花しており、先ほど窓から飛び降りた時も春香の能力で会場まで飛んで行ったのである。
この学校はそういった能力を持った者が世界中から集められた特殊な学校で、もちろん夕葵も例外ではない。
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