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2013年6月3日に、息子の拓也は17才を迎えました。
このエッセイは、息子の中学から高校までの家族日記です。
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息子は根っからの野球バカでした。
勉強なんかそっちのけで、中学から土日に関係なく野球浸けの日々です。
当然のごとく成績は奮わず、進学はほぼ私立高校が確定の状態。
ところが、僕の一言で息子は目覚めることになりました。
「拓也。家は貧乏だから、私立高校だったら、金がかかる野球は中学で終わりだからな!」
「えっ?!」
当然、高校でも野球を続けられると思っていた息子は、驚いて腰を抜かす寸前だった。
「そんなぁ。おとん、今から勉強も頑張るから、野球続けさせて」
そう、僕に哀願する息子でした。
僕の内心は、『しめしめ』です。
ですが、そんなことはおくびにも出さず、しかめっ面を崩さないでいた。
息子は、戦国大好き少年だから、僕を『おとん』、カミさんを『おかん』、と今でも呼びます。
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