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『拓也が、万引きした!』
お客様訪問を終えた夕方に、カミさんから1本の電話が入った。
僕は驚き、いつもの残業を取り止めて、急いで帰宅すると、カミさんの横には無言で俯く息子が正座していた。
カミさんに話を聞くと、顔馴染みの、近くのコンビニで、お菓子を万引きしたとの事。
僕は殴りたい衝動を押さえ、息子に指示。
「今からお母さんと、どうするか決めるから、部屋で待ってなさい」
そこでカミさんと作戦会議を開き、その決定事項を息子に伝えた。
「今から、もう一度謝りに行く」
顔馴染みの店長に、僕は平謝り。
店長のご厚意により、警察への届け出はしなかったらしい。
僕は店長にお願いした。
「ご迷惑でなかったら、犯行の瞬間が映っているビデオを見せてもらえませんか」
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