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少女は笑顔のまま、顔色1つ変えずに「何を言ってるの?ココは私の家なんだから私が欲しいと思ったモノは私のモノなんだよ?」
森と思っていた此所は家の敷地内らしい道理で野性動物が居ない訳か…
そんな事を考えていると少女が私を見つめているのに気付いた。
その目は、何もかも見透かすみたいな目。
睨んでいる訳じゃないのに私は動けなかった。何故か解らない。その反面この子に着いていけば、私の居場所が見付かり世界が広がる。そんな気がする。
私の手を離して少女は立ち上がり1歩後退した。
ヌイグルミを片腕で抱き直し私に手を差し伸べる。
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