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ピピッピピッピピ…とリズムよく目覚まし時計の音が聞こえ少年が目を覚ます。
「もう朝か、昨日は夜中まで偽善者の掃除してたからまだ寝みぃな…もう一眠り…」
そう言って少年は布団を頭から被り眠りの世界に旅立とうとした瞬間
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーンと何回も家のインターホンを鳴らされ眠りの世界に落ちようとした少年を現実に帰す。
「う、うるせぇ…」
しばらくして音が止み静かになったと思ったら
「黒夜起きなさ~い、朝よ~」
家の中にいるのにまるで目の前で話しかけられてるような声のボリュームで自分の名字を呼ばれる。
「うるさい女だ、どうしたらあんなうるさい声が出せるんだ…妖怪かなきりババアだな…ぐはっ…」
突然布団の上から強い衝撃が襲ってきた。
布団から頭だけだして周りを見ると目の前には自身の拳を握りしめ怒りに震えている少女がいた。
「やっと出てきたわね、妖怪寝坊助芋虫」
「なんでお前が俺の家の中にいるんだ」
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