3 あの日のお前の言葉  

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あの時、お前の言葉が無ければ 俺は今 ここにいなかっただろう 《テニスなんてもう無理だろう》 医者の言葉に絶望を感じた 《精一聞いてくれ、関東大会も順調に……》 弦一郎の言葉に苛立ちを覚えた 《テニスの話をしないでくれ》 《もう帰ってくれないか!!》 今は何も聞きたくない! 放っておいてくれ! 俺はもう… 《待たんか!赤也!》 《部長、二人きりで話したいんスけど。》 《さっき言っただろ赤也。テニスはもう…《テニスなんてどうでもいいんスよ。》…赤也?》 《どうしてもアンタに言っときたい事があるんで。》 俺は、 あの時のお前の目を 忘れることが出来ない お前のあの時の目は 初めて会った時の目と 似て非なるものだった
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