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あの時、お前の言葉が無ければ
俺は今
ここにいなかっただろう
《テニスなんてもう無理だろう》
医者の言葉に絶望を感じた
《精一聞いてくれ、関東大会も順調に……》
弦一郎の言葉に苛立ちを覚えた
《テニスの話をしないでくれ》
《もう帰ってくれないか!!》
今は何も聞きたくない!
放っておいてくれ!
俺はもう…
《待たんか!赤也!》
《部長、二人きりで話したいんスけど。》
《さっき言っただろ赤也。テニスはもう…《テニスなんてどうでもいいんスよ。》…赤也?》
《どうしてもアンタに言っときたい事があるんで。》
俺は、
あの時のお前の目を
忘れることが出来ない
お前のあの時の目は
初めて会った時の目と
似て非なるものだった
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