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「え…えぇ。頭痛はするけど、平気よ。……えと、貴女がアタシを助けてくれたって彼が言っていたけど……」
「助けたって程の事はしてないわよ。ただ、一緒に居ただけだもの。頭痛は酷い?多分、鎮痛剤くらいなら店舗の方にあるかもしれないから、酷いようなら言ってね。」
クロエがウィンクしながら言うと、アマンダは困ったように笑って。
「薬はいいです。」
と応えた。
「で、アマンダ。質問なんだが妹さんとはぐれたから探せってクロエに言っていたようだが、それはどういう意味だったんだ?」
「え?……妹?」
アマンダはジョエルの唐突な質問に息を詰まらせた。
「ちょっとっ!?ジョエル!!彼女は調子が悪いのよ!?」
デリカシーがないとクロエはジョエルを責めるように怒鳴る。
「分かってる。だが、夜が明けたらここから出て警察署に向かわなきゃならないんだ。今の内に聞いておかなければ、外でパニクった時に対処ができねーだろが!!」
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