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玄関から中へと伸びる廊下の奥にあるリビングにコニーは血にまみれた何かと一緒に居た。彼女が腕に抱くスミスは口からおびただしい血を吐いたのか茶褐色の液体がベットリと付着しており、周囲の床や家具にソレは飛び散っている。
ダニエルは、これはヤバい、と思い慌て携帯を鞄から取り出しダイヤルキーを押した。短いコール音の後に、オペレーターからの応答があった。
「き…救急車…早く…」
しどろもどろで要件を伝えようとするが上手く言葉に出来ない。
『落ち着いて下さい。今は自宅?怪我ですか?病気ですか?場所と状態を言ってください。』
「えと…場所?……場所は、確か…メッツ通り……そうメッツ通りの35のスミス・ヤーリングの家です。状態はよくわかりません。スミスさんが口から血を吐いたみたいで倒れてます、とにかく早く来てください!!」
『…メッツ通り35のヤーリングさんの家ね?手配するわ。あなたは誰?他に家に誰か居る?もう少し詳しく情報がいるの、確認して貰えるかしら?』
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