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アマンダは、頭が割れるような酷い痛みを感じて意識を覚醒させた。
「……っ」
短くうめき声をあげながら、ゆっくりと上体を起こし額を抑えた。
「アマンダ、目ぇ覚めたのか?まだ外は暗いからもう少し寝てた方がいいぞ?」
半分寝ぼけながらジョエルはアマンダに言うと目を瞑りまた寝息をたて始める。幸いにも、ガソリンスタンドの周りにはゾンビや暴徒は徘徊して居なかった。
それを確認した後、ジョエル達は、事務所の奥にあった倉庫で仮眠を取る事にした。
比較的広い倉庫には高い位置に空調用の小さな窓があり、それには防犯の為か鉄の格子がガッチリと嵌め込まれてあり、外から何かが侵入してくる事はマズあり得ない。
それに加えて、扉は鉄製で重く内側からも施錠も出来た。灯りを盛大に点けなければ、光は外に漏れにくく簡易ではあるがシェルターがわりに使うには丁度良い場所だ。
不安があるとするならば、ジョエル達が侵入した店舗部分と事務所を繋ぐ扉があまり丈夫ではない素材で出来ている事くらいだ。
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