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「なに…ここ?」
アマンダは寝息を立てるジョエルを訝しげに見つめ、傍らに眠るクロエにも視線を落とした。2人とも寝顔に疲労の色が濃く浮かんでいる。
だが、見知らぬ人に囲まれて倉庫のような場所で目が覚めたのだから理由を聞かない事には落ち着かない。
頭痛は相変わらず続いていたが、少し離れて眠るジョエルの所へ行き起こそうと肩を揺さぶった。
「………ん?……どうした?」
目をシパシパさせながらジョエルが起きる。
「貴方達…誰?アタシは何で此処にいるの!?」
声を潜めながらアマンダはジョエルに問いかける。もし何らかの事件に巻き込まれて軟禁されているのであれば大声を出すのは非常に危険だ。
「は?あー……、もうお前は大丈夫なんだな?」
「質問の答えになってない!アタシが、大丈夫ってどういう意味よ!?」
アマンダは憤慨した様子でジョエルを睨み付ける。
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