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僕は何故、ここにいる？
自分の置かれている状況が、上手く理解出来なかった。
……いや、違う。
きっと、理解するのが怖かった。
……僕は監禁されている。
この檻の中に……
コンクリートの壁に囲まれた室内は薄暗く、天井はかなり低い。
身長１７０ｃｍの僕でも、簡単に手が届く。
部屋の四方には監視カメラ。
コンビニなんかでよく見かけるやつだ。
僕がいる側には、鉄格子で区切られた３畳ほどの牢屋が『コ』の字型に、６つ並ぶ。
牢屋と言うより、粗末な檻と言った方が近いのかもしれない。
檻の壁側には、半円形の溝があり、汚物の跡や悪臭から便所だと推測できる。
檻の脇には水の入ったバケツ。
飲料水のようだ。
檻は南京錠で硬く、閉ざされている。
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