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音姫「はい、出来たよ。あまり冷蔵庫に材料が無かったから大したものは作れなかったけど…」
隼人「いいよ…作ってくれるだけでも嬉しいし」
音姫「嬉しい…?」
隼人「う、うん…音姉の料理……好きだから」
音姫「あ…えへへ~ありがとう///」
隼人「いただきます」
音姫「召し上がれ、はーくん」
隼人「うん…やっぱり音姉のご飯の方が美味しい」
音姫「カップ麺やコンビニのお弁当だと栄養が偏っちゃうからね。もう…夕飯食べに来ればいいのに」
音姉はぷっくりとほほを膨らませる。
隼人「そ、それは…悪いし」
音姫「どうして?私とはーくんは姉弟でしょ?だから気にしなくてもいいじゃない」
隼人「………」
音姉の言葉になにも言えなくなる。
隼人「(姉弟……か)」
隼人「(音姉から見たら俺は『弟』なんだ…やっぱり…)」
隼人「(じゃあ、音姉の好きなのは…)」
そこまで想って思考を完全に切る。
理由は簡単。その先を想いたくないからだ…
隼人「………」
音姫「はーくん?」
隼人「っ!う、ううん!なんでもない」
俺はそう口にしてオカズに箸を伸ばした。
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