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「セミを食わぬか?心臓はいらぬかえ!?いらぬならわしに送れ」
心臓が口を開く。
心臓に、牙の並んだ口だけのアップが貼られて開かれた感じだ。
心臓…
異形の心臓の声が聞こえる中、アルフィスは馬を軽く進めた。
だがまるで、幻の道を行くかのように足踏みをしていて抜け出せない。
(既に異形の体内か。長居してると融けるな)
今、自分達がいるこの場所は、異形が作った体内スペースだ。
そう気付いたアルフィスは魔法で防壁を張り、異形が作った体内スペースを見回す。
さらに周りのみんなを連れて、転移魔法を発動させてみる。
転移した先で歪みの魔法を解き放つ。
その歪みの魔法が景色をねじり込む。
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