きっかけ

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加賀美敦彦(かがみあつひこ)お父さんの会社の同僚で、開発室の方で新薬を研究したりしてる。 「加賀美さん、お父さんがリストラされたのを心配してわざわざきてくださったの」 ちなみに、一度忘れ物を届けにいった母を見て気に入ったらしく何度も家に来るようになった。 「とにかく、治験なんて絶対ダメだからね。お父さんにもいってないんでしょ?」 「でも引き受けちゃったし。お給料もいいのよ。」 「ダメったらダメ。」 加賀美さんがかかわってるとなるとなおさらだ。 「一週間の治験で、十万円」 ぴくり。 「更に、本当は大学病院で寝起きするんだけど、加賀美さんがかけあってくれて、家に帰ってもいいって。」
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