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「待ってよ~未来」
加奈が大声で叫びながらついてくるのを、無視しながら私は駅の階段を降りる。
だって、待ってたら遅刻確定だもの。確実に。
「ちょっ、無視しないでっ。」
ったく、毎日、毎日よく寝坊できるわよね。幼なじみだとはいえ、それを待つ私の身にもなってよ。
私、滝川未来(たきがわみく)は城田加奈(しろたかな)とはもう幼稚園からの親友だけれども。
こう毎日ギリギリの戦いを強いられてると、無視もしたくなる。
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