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加奈の天然は今にはじまったことじゃないけど……
「妙につかれるね。」
楓に向かってそう言うと、同じ感想だったのかコクコクうなずきながら
「確かに」
と同意してくれた。
「ちょっと~二人とも疲れるって何よ~。」
ぷくっとほっぺをふくらませて抗議する加奈はまるでフグのよう。
「ぷっ、アッハハハ」
「加奈、ご飯つけすぎっ」
「えっ!?本当~?」
「あんた、乙女にあるまじき顔よ。」
こんななんでもない日常が実はすごく楽しくて、とても大事だったんだって気付いたのはもう少し後になる。
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