一歩進んで立ち止まる

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「なあ薫、なんで休日出勤なんだよ?」 「もう、何度も説明したでしょ 社長に取引先のパーティーに来るように」 「だからなんで薫なんだよ」 「だって秘書だもん」 「だもん…」 あっ、なんか、変なスイッチ押しちゃった? 「そろそろ…出ないと」 「パーティーは夕方からだろ」 駄目だ 目が、目が完全にやらしい… 少しずつ後ろに後退りして 逃げようと試みた 「哲平さん、ちょっと… 本当に、そんな時間…ないの…」 後退りも限界、背中は壁で 捕まっちゃった…
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