前だけを見てる

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誰も話をしないまま食事が終わった 「深雪さん このあとお部屋にお邪魔しても良いですか」 「ええ」 「哲平さんは、祥ちゃんと出掛けてきたら」 「楽しい店に連れて行ってあげよう」 祥ちゃんに任せるのは ちょっと不安だけど、仕方ない 深雪さんと祥ちゃんにばれないように 哲平さんを引き寄せて 「女の子と遊んじゃダメだからね」 釘をさした 「薫以外には欲情しないって言っただろ」 恥ずかしい事を あっさりと言っちゃうんだから… まあ、釘をさした私が間違ってたのか 哲平さんに限って 浮気の心配なんてないのに 「男同士楽しんでくるよ」 「うん」 「よし、弟くん お姉ちゃん達と遊んじゃおう! あっ、薫まだ居たんだ…」 全くこの人は… 「哲平さん、祥ちゃんをお願いします」 「こら、逆だろ!」 「逆じゃないもん」 「こんな所で喧嘩しない さあ、お兄さん行きましょう」 二人を見送り 私は深雪さんと部屋に向かった
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