前だけを見てる

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私達は深雪さんと一緒に帰る事が出来た なにより哲平さんが安心したんじゃないかな って社長に会うまでは思ってた 「深雪!」 深雪さんの顔を見た社長は 私達なんか目に入ってないみたいで いきなり深雪さんを抱きしめてた 「おかえり、おかえり 良く戻って来てくれた」 何度もそう言って 抱きしめる手に力が入ってた 私と哲平さんは顔を見合わせると 自然と微笑み合ってた 良かった 「帰ろう」 「えっ、社長と話さなくて良いの?」 「親のあんないちゃついた姿なんて 見てらんない」 素敵な光景だと思うけど 「帰らないなら 俺もこの場で抱きしめて 濃厚なキスをしちゃうけど?」 また!意地悪なんだから 「帰ります」 「薫も家でゆっくりと キスを味わいたいんだな」 「そうゆう事じゃ!」 「いいから、いいから」 「違うって言ってるでしょ」 「いいから、いいから」 そんなやり取りも 周りから見れば イチャコラしてる様にしか見えないんだろうな
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