一歩進んで立ち止まる

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釘付けになって吸い込まれそうな目で 迫られると… 「そんな時間って、どんな時間?」 えっ? さっきまでのやらしい目ではなく 悪戯っ子のような目に変わってる やられた からかってたんだ 「へぇ~ 薫はどんな事を想像してたのかな? せっかく想像してくれたんだから 期待に応えないといけないな」 「性格、悪くなってますよ」 「あっ、今敬語になってたぞ」 哲平さんは最近、凄く敬語を嫌がる 上司と部下プレイの あっ、プレイって言っちゃった そのブームは去ったみたいで 今度はよそよそしいって凄く嫌がる だからわざと 「そろそろ行きます 帰りは遅くなると思いますので 食事は温めて召し上がって下さい」 「薫! マジでやめろって」 「意地悪ばっかりするからですよ」 「分かった、ごめん 俺が悪かったよ だから、敬語…」 やった!初めて勝った
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