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水之江朽葉。水之江卯月。共に水之江一族の血を引く異父姉妹。
四姉妹のうち、上二人は力は無く、下二人には力が在った。現在生存する一族の中で、当代・おきくに次ぐ力の持ち主と謳われている。
それは、当然ながら先代・おきくを凌ぐ力の持ち主という事でもある――
当代・おきくが産まれなかった場合、朽葉と卯月が先代・おきくを補佐する役割を担って、闇を“仮封じ”しながら、一族を牽引していく存在であった。
次代の“おきく”が産まれなければ、当代の“おきく”は何十年も当代として君臨する。しかし、不老不死では無い水之江一族は、“おきく”で在っても同じ。
次代が産まれないまま年を重ね、死ぬ事もある。“おきく”が存在しない場合の仮当主という役割を与えられたのが、“おきく”に次ぐ力を持つ女性。
――今回は、朽葉と卯月だった。
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