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「おとーさんくすぐったいよー。」
ギュッと抱きしめたので、ひげが首筋に当たったらしい。
剃ってないからちくちくするかも…
「お父さんが寝るまで、こはちゃん傍にいてくれる?」
「お父さんも寂しいの?」
「うん…寂しい。」
「じゃー仕方ないな。トントンもしてあげるね。」
そう言ってネコのぬいぐるみを真ん中にして
小春が小さな手で俺の腹を寝かしつけの為に
規則的に叩く。
至福な時間だな…
そう思いながら瞼を閉じた。
幸せだな…本当に…
ぼんやりとそんな事を思いながら…
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