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私が教室に戻ることを親に話したときは、親は泣いて喜んだ。私はその様子を見ても何も感じなかった。逆に、親は私の気持ちを理解してはくれていなかったのだと思った。
「忘れ物はない?」
「ないよ。いってきます」私が元気よく学校へと出かけた。
学校までは自転車で15分もかからない。それほど遠い場所にあるわけでもない。公立の高校としてはここ地元では頭のいい学校だというイメージが強かった。残念だけど、それは“選抜クラス”のみです。私のクラス、私立文系はむしろ、頭の悪いやつのほうがわんさかいます。
だいたいHRが始まる30分くらい前に学校に着く。学校の敷地は他の学校に比べると狭いけど、中学に比べれば、大きい。春を迎えた今日。学校を囲むように咲いている桜の木はピンクの花を咲かせていた。いつみても綺麗で、心を奪われた。この景色は綺麗だ。私は校舎裏の自転車置き場に自転車をとめ、教室へと歩いて行った。
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