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ちょうど、登校時間。そのため、かなり学校内が騒がしかった。教室に行こうとする足が何度も立ち止まろうとする。怖くて、手が震える。また、陰口を言われるのでは?そして、なによりも友達に避けられるのではないのだろうかと。
数人の友達は私が教室に来なくなったのを理由に離れていった。とてもつらかったが、逆に私から離れなく、むしろ支えてくれている友達もいる。その友達の期待にも答えたくて、私は教室に行くんだ。
教室は第1教棟2階の北側。ゆっくりと階段を上る。だんだん歩くスピードが落ちていき、教室の前にようやく到着した。心臓がありえないほど鼓動をあげていた。ドキドキという音が聞こえている。
教室の扉を開けられない。手が伸びない。教室はかなり騒がしく、外にまで生徒の声が聞こえていた。その声を聞くと余計に怖くなった。どうしよう…。
でも、私は変わりたい。もう、逃げたくない。友達にも約束した。私は意を決して、教室の扉を開けた。
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