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「.........まぁ要するに、だ。おまえたちには、グレインフェーゼ家としてFとなのる男の始末を頼みたい」
シグマは他の長老たちが話し続けていた、長ったらしい前振りを簡単にまとめた。
シグマは頼みたいといってはいるものの、これを断ることはできないだろう。それほどの重みが言葉の中にあった。
奏は『始末』という言葉に若干の違和感を感じながらも、ひざをつき敬意の礼を取った。
「そのご依頼、お受けしよう」
「ありがとう、第五真祖よ。早速励んでくれ」
シグマのその返答を合図に、奏たちは広間を退出した。
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