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そのときだった。
ぶっ
何かが切れるにぶいおとがした瞬間、あたりが暗やみに包まれていた。
「電気か!?」
「くそっ。やられた!」
誰かの悪態をつく声が聞こえてくる。
真っ暗闇というものになれていない奏は、不安を抱きながらも夜目がきくためか周りの様子はすぐに把握できた。
奏を中心に、四人が円をえがいて立っている。全員が敵を見極めるかのように、鋭いまなざしを送っている。
それはさながら、獲物を狩る猛獣のような目であった。
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