第一章 ♯2

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軍備は川が支流をとりこんでいき大きくなっていくように拡大、増加していった。 しかし、多くの先進国を取り込んでいるネヴカリントはそれに対して、高い技術力を生かした兵器を次から次へと開発していった。 RMVガス技術も武装機動歩兵技術もネヴカリントが先に確立したものだった。そのためエタルーナの同技術は2年ほども遅れをとっている。 ネヴカリントは元先進国々の高い技術力によって支えられている兵器。資金力。 エタルーナは怒り、憎しみを原動力とした高い士気。広い国土による物量、兵士。 これが双方の大きな武器だった。 両国の武器の種類は違うものの、常に矛を交わせられる状態になっていた。 …これから始まるであろう「世界大戦」にむけて。 …20年、20年の長い間続いている「冷戦」。 しかし、みな心の片隅で、いつかは終わるであろうと信じていた「冷戦」。 それが瞬く間に終焉を迎え、本当に「世界大戦」 が勃発するとは誰も、考えてすらいなかっただろう。
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