第1話「電脳戦隊デジタレンジャー結成!?」

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「やめろ離せよ!」 海斗は両脇を黒スーツ2人組に掴まれ、足をばたつかせる。 もちろん文字通り、地に足はついてはいない。 仁はというと、諦めたかのように黒スーツについていく。 「僕たちはどこへ連れて行かれるの?」 仁は黒スーツに尋ねるが、仁に一瞥をくれただけで返答は返ってこない。 「もしかして僕たち、海外に売り飛ばされて奴隷として働かされるのかな?」 半べそをかいている仁の言葉を聞いて海斗はまた暴れ出す。 「俺が何したってんだよ!離せよこの黒服軍団!」 黒スーツは顔色一つ変えずに2人を連れて行く。 2人は街の真ん中にある大きなビルの中に連れて行かれた。 無理矢理エレベーターに押し込まれ、黒スーツは最上階のボタンを押しエレベーターの外へ出た。 抵抗虚しくエレベーターの扉は閉まり、最上階へ行くことを余儀なくされた。 「僕たちどこへ連れていかれるのかな?」 「俺が知るかよ」 そんなことを呟いていると、程なくしてエレベーターの扉は開いた。 エレベーターの扉が開いた先には、また大きな扉が現れた。 海斗すかさず1階のボタンを押すが、エレベーターは作動しない。 「何なんだよこれ!」 海斗は大声で叫びエレベーターのボタンを叩く。 非常用のボタンも作動しない。 「この先に行くしかないのかな?」 仁が力なくエレベーターの外へ1歩出る。 「お待ちしておりました」 音もなくエレベーターの側に立っていた女性が現れる。 「うわっ!」 仁は驚き、その場で尻餅をつく。 「何なんだよここは!」 海斗が叫ぶが、女性は顔色一つ変えずに佇んでいる。 「こちらへどうぞ」 女性は海斗の声に耳を貸さずに目の前にある大きな扉を開けた。
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