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ーーとあるゲームセンター。
ここでアーケードゲームに興じる青年がいた。
彼こそこの物語の主人公になるであろう青年、出島 海斗(デジマ カイト)である。
まあ、彼が本当に主人公になるかどうかは彼の活躍にかかっているので、他の者に主人公という役をとられてしまう可能性もある。
なので、暫定的な主人公とでもしておこう。
「よっしゃー!3連勝!海斗は弱いなぁ」
海斗と一緒にゲームをしている青年、こちらは田之上 仁(タノウエ ジン)といって、海斗のゲーム仲間である。
「だって格闘ゲームは得意じゃないんだよ!シューティングゲームなら負けないんだけどなぁ」
海斗も仁も暇さえあれば街のゲームセンターに足を運び、2人でゲームをしている。
海斗は街の格闘ゲームのスコア上位常連で、この辺りのゲーム好きには知らない者はいないとされるほどの実力者。
仁もシューティングゲームではかなりの実力者であり、シューティングに限り、負け知らずのスコア上位常連者である。
「よし!飯でも食って、今度は別のゲーセンに行こうぜ!」
海斗は上機嫌で店をあとにする。
「あっ、待ってよー」
仁は駆け足で仁のあとを追いかける。
この2人は数奇な運命が待ち受けている。
この事を知るのはほんの少し先のことになるだろう。
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