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「ふはははは!素晴らしい!素晴らしい出来だ!さすが私だ!」
広い部屋の窓際に、大きな机とその上に置かれている大きなパソコン。
ディスプレイは3つほど設置されている。
「これが私の最高傑作!電脳戦隊デジタレンジャー!まだまだ完成にはピースが足りないが、それももう少しで揃う」
そう叫んでいる男の側に、音もなくスーツを着た女性が現れる。
「栗田社長、そろそろ例の件を進めても宜しいでしょうか?」
淡々と語る女性は眼鏡のフレームをクイッと触る。
「美咲君!ここではマスターと呼びたまえ!」
「嫌ですけど」
「冷たいなぁ!はっはっはっは!では、彼らをここへ連れてきたまえ!」
「分かりました」
美咲と呼ばれた女性は、また音もなく出口へ向かい扉を開けて外へ出る。
「これで私の研究が完成へと向かう!そう!この電脳戦隊デジタレンジャー!このゲームが!」
またも高らかと笑ったかと思うと、栗田はパソコンへ向かいキーボードをカタカタと叩き始める。
何度かエンターキーをターンと勢いよく叩くが、これは栗田の癖らしい。
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