3年前

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「まぁ、いっか」 私の返事なんて特に待ってもいなかった様子の夫は、冷蔵庫からその手に似合わないカラフルなデザインのチューハイを手にキッチンを出て行った ダイニングテーブルではなく、ソファーに座る彼の背中を眺めてフーッとため息が漏れた これから夕飯だってのに、そっち? 「ご飯できてるけど、そっちで食べる?」 「ああ、そうして」 「………はい」 ダイニングテーブルからお皿を運ぶ ソファーに座りながら、7時のニュースを見ている夫の背中が視界に入る。 この人にドキドキしたのはいつだっただろう…… 今となっては、そんな感情があったのかさえ分からない。
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