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「ごちそーsummer」
…え
「夏になってんぞ。頭大丈夫か…?」
「さて、準備してくる」
「え、見事なスルー。えぇ?スルーなの?」
「うるさい」
サーセン。
いやさ、翔真の発音が何気良かったからさ…。
「あ、」
転びかけて、少しビクつく。
「美紅、行くぞ」
「…あーい」
ふらふらしてる体をそのままにして、車に乗り込む。
塾に送り届け(翔真を)、家に帰り、風呂へ行き、なんのノリかは知らないが、自室へ。
この部屋の感じは、俺の部屋じゃない。
ふわりと整えられた布団。
開けられたカーテン。
いつも開けない窓が開いている。
…とか、すべて。
まぁ、親がやったんだけど。
イラつく…。
だんっ、ばっ!
自分の部屋に変えていく。
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