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トンッ トンッと、ゆっくり階段を降りていた翔真を見て俺は、イラッとして、
「早く行けよ。」
と、知らぬ間に言っていた。
これにも翔真は「ハイハイ」と言い流していたが、早く降りてくれた。
こういう所は、流石兄と、言うべきか。 一応優しいらしい。
ガラッガラッ
下に着いた俺たちは、勢いよく居間のスライドドアを開け、入り、閉める。
「おはよー、やっと起きたんだ。」
そういい、母である、佳奈は少しだけ、俺の方を向く。
「おはよう」
父である、光も少しだけ、俺の方を向く。
俺は「おはよー」と言い母と、父がしている、昼飯の準備に加わるが、翔真はそのまま自分の定位置である所に座り、ケータイを弄り始める。
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