手伝い

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「あ、ちなみに、あの家、霊がけっこう居るから。塩持って行きなよ。」 母さんが思い出した様に言う。 塩と俺の家で言っているのは、 御先祖の仏壇であげた御線香の灰と塩を混ぜ、清めたのを小袋に入れ、持ち運びしやすいようにしたモノだ。 「あぁ、分かってる。元から、あそこは、 イヤな感じしかしないしな。」 俺はハハッと笑う。 今考えれば、俺の霊感は少しながらも、あったのかもしれない。 「俺も、一応手伝いに行くけど、あそこには、行きたくない。」 いきなり、翔真が言ってきた。 この時既に霊感のある、翔真には、もう苦笑いしか出来ない。そう思って翔真を見てみると、苦笑いをしていた。 そんなんで、盛り上がったこの話は、 昼飯を食べ終わると同時に、終わった。
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