第二章 新しい生活

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俺は副会長にキスされそうになって校舎に逃げて、少ししたところで壁に手を当て呼吸を整えていた。 そして冷静になって気が付いたことが二つかある。 まず一つは、副会長の顔に見覚えがあったこと。さっき顔を近づけられたとき分かった。あの顔は…龍鬼の副長アオだ。 龍鬼とは、族なら誰でも知っている日本全国no.1の強さを誇る族だ。 それにしても、そこの副長であるアオが何で叔父さんの学園にいるんだ?なんで生徒会の副会長を?俺の事は気づいているのか?……まだ分らないことはたくさんあるがそれは後回しにしよう。 そして二つ目だが…… 狼「理事長室ってどこでしょうか?」 俺はただいま迷子になったようです……。この学園は広い。すぐに理事長室を探し当てるなんて不可能に近い。いや不可能だ。 狼「どうしましょう…」 ズドドドドドッ!!!! 狼「!!」 俺がどうするか考えていた時、俺の走ってきた方からものすごい音が聞こえてきた。 俺が振り向くとそこにいたのは…… 由「うはぁー!!はぁはぁ。ここまでくれば大丈夫かな。副会長マジコワスwww。あの黒笑なんなん?人殺せるよwww」 ……この人多分あの茂みの中にいた人だ。いやなんでだろう。多分じゃなくて絶対って言える自信がある。……にしてもイケメンだなぁ。変な人だけど。← 由「はぁ~。…ん?」 茂みの人が俺の視線に気づきこっちを見てきた。
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