第一章 事の始まり 

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萌「狼。あんたには新しい高校に行ってもらいます」 狼「……は?」 いつものように部屋で漫画を読んでいたら急に姉貴の萌(もえ)が部屋に入ってきて、意味の分からないことを言ってきた。 ……つかこの時間だと 狼「……今の時間だと学校で朝練をやってるはずじゃ…」 萌「ちょっと聴きたいことがあってね……。昨日ね、狼の高校の先生から連絡があったの…」 狼「(ギク!!」 まさか…… 萌「……何だったと思う?」 狼「………」 萌「……狼。あんた入学してから一度も……           学校行ってないらしいじゃない!!!」 そうなんです。実は入学して今まで2ヶ月間…… 一度も学校に行ってません;; 言ったのは受験の時と入学式の時だけだ……。 萌「どういう事かな?怒らないから行ってごらん?狼君(黒笑)」 狼「……;;」 いやいや嘘だろ!怒る!絶対怒る! 萌「……はぁ。まだあの事考えてるの」 狼「……」 ・・・ あの事……さすが姉だな。分っちゃうんだなやっぱり……。 萌「あの事で悩んでて高校行きたくないって言ってんならなおさらあっちの高校に行かせないとね」 狼「そういえば。最初に行っていた新しい高校ってなんですか?」 萌「あぁ。その高校ね… 櫂(かい)叔父さんが理事長をやってる高校なの」
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