第一章 事の始まり 

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……へ? 狼「今なんと言いましたか?」 萌「だ・か・ら櫂叔父さんが理事長をやってる高校!」 ………え?ちょっと待てよ確か叔父さんの高校って……… 狼「頭がいいお金持ちのエリートばっかが通う高校じゃないですか?」 そうなんです。 俺のおじさん要 櫂(かなめ かい)はかなりの金持ちで、今現在はエリート学校の理事長をやっているらしいのです。そして今話してるのはその叔父さんのエリート学校の話。 萌「そうだけど。何か問題でも?」 狼「いやいやありまくりですよ!俺そんなエリートじゃないですし!大体今の高校はどうするんですか!」 萌「んなもんとっくに退学届け出したし」 ……え? 萌「もう叔父さんの高校の方の手続きも済ませてあるから。あと……10分で駅まで行かないと間に合わないわよ」 ……えぇぇぇえぇ!? 狼「いやちょっと待ってくださいよ!!荷物とかの準備もしてないし!!場所とかもわかりませんし!!」 萌「荷物なんか送ってるわよ。あとはあんたの携帯ぐらいかな?他には……あっ!この変装セットつけていきなさいよ!絶対はずしたら駄目よ(その方が面白いからね☆)」 変装セット?なんでそんなものを……じゃなくて!! 狼「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?いつのまにそんなこと!!」 萌「場所はメールで地図送ったからあとで見といてね☆ちなみにあと9分しかないよ。あの駅歩いて確か……15分はかかったけどいいの?間に合わないわよ」 狼「えっ!ちょ!」 バタバタ バタバタ バタンッ!! 萌「イってらっしゃい♪」 俺は急いで携帯を取り、変装セットの黒髪の鬘と黒縁のメガネをつけて椅子に掛けていたパーカを着て駅まで向かった。 ……あれ?最後何か変な言葉が聞こえたような……深く考えたらいけない気がする。よし!聞かなかったことにしよう……。
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