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狼「………何だこれ」
何とか遅刻せずに済み俺は玄関に来ている。そして上履きを取ろうと靴箱の小さな扉を開けると、中には紙屑がいっぱい入っていた。
紙屑には何か文字が書いてあって読んでみると
”平凡のくせに生徒会に近寄ないで!”
”調子に乗らないで一般庶民!”
などと数々の子供が考え付きそうなくだらないことが書いてあった。
もう一度言う、くだらない。
こんなことを書くためにこんだけの紙を無駄にしたのかよ。これだから金持ちは!
きっと怒るところが違うだろうがそんな事は気にしない。
俺は靴箱に入っていた紙屑を近くのゴミ箱に入れて教室に向かった。上履きは奇跡的に何ともなかったからよかった。
ガラッ
教室に入ると兄貴はまだ来ておらず各自好きなようにしゃべっていた。
由「おはー!」
優「おはよう」
健「おはようございます」
彼「おはよ」
俺の席の周りの四人はすぐに俺に気づいて挨拶してくれた。
狼「おはようございます」
俺が席につくと引き出しの中に何かが入っていることに気が付く。
何かと思い見てみると新品の教科書だった。
兄貴が入れてくれたのか。あとでお礼を言わないとな。
由「あっ!そうだそうだ神崎」
狼「はい」
高山君は俺に近づいてきた。
由「靴箱大丈夫だった?」
狼「っ!」
高山君は、周りに聞こえないぐらいの小さな声で聞いてきた。
由「その反応はやっぱり何かあったんだね」
狼「………何でわかったんですか」
由「ん?そんなもんおうd、ゲフンッ!昨日生徒会と接触したからな」
今また何か変なことを言おうとしたな。
狼「生徒会とあったら何かあるんですか?」
由「えっと、生徒会に親衛隊があるの知ってるだろ。その親衛隊は平等にみんなが生徒会との距離をとれるようにしているんだよね。だから抜け駆けとかしようとしているようなルール違反者にはきつーい制裁が行われるんだよ」
狼「へっ」
つ・ま・り
由「神崎は親衛隊に違反者として目をつけられました!www」
なんでそんなに生き生きしてるんだぁぁぁ!!
狼「マジですか」
由「イエス!だから気を付けないとだめだよ。親衛隊はどんな方法でも使ってくるから!」
そんな!別に抜け駆けとか関係なくあっちが勝手に突っかかってきただけなのに!!
狼「理不尽です;;」
由「ドンマイwww」
絶対他人事だと思ってる!
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