第三章 新入生歓迎会(前編)

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由「まぁ、これ以上酷くなって限界だって時は言って。どうにかするからさ!」 狼「………分りました」 あまり頼りにならないけどな。 由「今絶対失礼なこと思ったでしょ!思ったでしょ!!」 皇「うっせぇぞ高山!」 いつの間にか兄貴が来ていて、ホームルームを始めていた。 全然気づかなかった……。 皇「あとで反省文五枚書いて提出しろ!」 由「えぇぇぇぇ!無理無理無理無理ぃぃぃぃ!」 皇「それ以上しゃべったら+五枚だぞ」 由「………」 さっきのセリフをそのまま返そう。ドンマイwww 皇「はぁ。続き話すぞ。今度の新入生歓迎会でやるやつは………なんだこのふざけた名前は。………チッ”お目当てのあの子を捕まえろ!ドキドキ☆鬼ごっこ”だ」 由「ブフッ!!」 高山君は片手で口を押えながら机を叩いている。もちろんその姿を見た兄貴が怒らないわけはなく… 皇「……高山は放課後職員室に来ること」 由「えぇぇぇぇぇ!!」 当たり前だ。自業自得と言うやつだ。 皇「話が全然進まねぇ。えっと、まぁ、その名の通り鬼ごっこらしい。詳しいことは当日生徒会と風紀が説明するから聞け。以上でホームルーム終了」 また適当に終わらせたな。まったく。 皇「あぁ、次は俺の授業だ。サボるなよ。あと、狼はぜってぇ寝るなよ」 ビクッ 皇「職員室で話題になってたぞ”神崎が寝ているせいで授業ができない”って」 なぜ俺が寝ていると授業ができないんだ。俺以外にも寝ている奴いるだろ。新種のいじめかよ。 俺があからさまに不機嫌になっていると兄貴が俺に近づいてきて頭をなでてきた。 皇「返事はどうした」 狼「分りました。分りましたから子ども扱いしないでください」 普通教室でやるかよ。場所と言うものがあるだろ。まぁ、何処でだろうとやってほしくないけどな。 俺は兄貴の手を叩き落とした。 皇「分かったならいいんだよ。でも次寝てたら……」 兄貴の顔が俺の耳元に近づいた。そして…… 皇「お前の女装写真をばらまくぞ」 狼「っ!」 俺が小さい頃、っても中一の時だけど姉貴に強制的に女装させられた時がある。 そのとき姉貴と兄貴、あおいにたくさん写真を撮られてしまった。 兄貴はそれを使ってよく俺に言う事を聞かせる。 弟を脅すなんてそれでも兄か!
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