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皇「じゃぁな」
兄貴は最後に俺の頭を少し撫でて教室を出て行った。
狼「……はぁ~」
由「…(兄×弟キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!)」
俺の横で無言で机に額を擦り付けている高山君。
……何かキモイからやめて頂きたい。
作『授業は省きまーす☆授業ネタが見たかった人サーセンした;』
――――――――――
キーンコーンカーンコーン
午前の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。何とか俺は寝ずに授業を受けることができた。
超眠かった(ノД`)~゜途中から先生の声が子守歌にしか聞こえなかった。
俺はこれでも頭はいい方だ。だから本当は授業を受けなくても大丈夫だ。
つか、授業とかマジダルイし。こっちが本音だし。
由「なぁ神崎。昼飯どうする?」
頬杖ついて欠伸をしていると高山君が俺の机の横に手をついて聞いてきた。
昼飯……鈴君が来たら考えようと思ってたから何も考えてない。
狼「特に考えてません」
由「じゃぁ、食堂行くか?」
狼「いえ、今日は先約がいるので行けません」
由「先約?」
そりゃ、聞き返したくもなるよな。まだこの学園に来て二日目の奴が約束してるなんて。
優「誰と約束してるの?」
狼「ひゃっ!」
いきなり耳元で呟かれて変な声を出してしまう。
この学園に来て何回目だよ///恥さらしてるだけじゃねぇか!
優「あっ、ごめんね(可愛い!マジで可愛すぎる!今すぐ押し倒したい!でも今は我慢だ!)」
狼「いえ、大丈夫です。それよりえっと、誰と約束してるかでしたよね?(なんか副音声が聞こえたような…)」
優「うん。誰?」
なんかさっきから優弥君の後ろに黒いオーラが見えるんですけど!
狼「えっと、それは」
ガラッ
言おうとして瞬間、教室のドアが開いてみんなの目がそっちに行く。教室のドアのところに立っていたのは…
狼「鈴君」
鈴「おっ。よぉ、狼」
鈴君は、一回教室を見渡して俺を見つけると口の端を軽く上げる。
そして俺の方に歩いてくる。
鈴君が近くを通るとクラスメイト達は怯えたような目で鈴君見る。
そんなに怯えなくてもいいだろ。見た目だけで判断しないでほしい。
確かに見た目ちょっと怖いかもしれないけど、中身はものすごく優しい。
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