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健「あの、皆!」
この空気を破壊してくれた救世主は委員長だった。
由「あ、えっと、どうしたの健」
健「その、あの、もうすぐお昼休みの時間が無くなっちゃうから早くご飯食べた方がいいんじゃないかなって思って」
優「……そうだね。もう時間ないし今日は購買で済ませようかな」
黒いオーラを放っていた優弥君も委員長の言葉で冷静さ?を取り戻してくれた。
よかった。
彼「じゃ、じゃぁみんなで購買行くか」
由「そ、そうだね」
優「うん」
狼「はい」
鈴「…」
狼「鈴君?」
鈴「……行くからそんな顔で見んな」
狼「??」
どんな顔だ?もしかして超変な顔してたのか。
俺は自分の両頬に手を当てて唸っていた。
由「ほら、イブが変な事言うから神崎真剣に考えちゃったじゃん」
鈴「しょうがねぇだろ(上目遣いで見つめられてたら理性が持たねぇだろ)」
由「…(どうやらイブも落ちちゃったみたいだね。これぞ総受けマジックかなwww)」
前を歩いている二人がこんなことを考えていたなんて今だ自分の頬を押さえている俺には気づきもしなかった。
作『購買までカット♪』
――――――――――
狼「……広い」
初めて購買に来た俺はあまりの広さに目を見開いてしまった。
目の前に広がるのは普通のパンとかが軽く売ってある購買などではなく、ショッピングモールと言っても過言ではない広さの購買だった。
つか、もうショッピングモールだろ。
由「やっぱ最初は驚くよね。ここの購買の広さwww」
鈴「普通だろ」
優「こんなの僕の家の六分の一のも満たないよ」
狼「………」
最後の鈴君と優弥君の言葉で完全に言葉を失ってしまった。
そうだ、ここはエリートの中のエリートが通う学園。俺みたいな庶民はほとんどいない。
皆にしてはこんなの大したことがないのかもしれない。いや、かもしれないじゃない大したことないんだ。
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