第三章 新入生歓迎会(前編)

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狼「///」 俺は思わず赤面してしまう。その人はそんな俺の顔を見てクスッと軽く笑う。 笑われたー!恥ず/// ?「…か……ん…ざ…き………くれ…ない……?」 狼「なんで名前知ってるんですか」 ?「俺……生徒…会………だから…」 生徒会ってこの人も龍鬼か。……あっ! 狼「…カオリ?」 ?「本……みょ…う…相沢……香(あいざわ かおる)……」 なるほど。あまり喧嘩するとこを見たことがないから分らなかった。 つか、何だろう。大型のワンコみたいな人だな。 狼「……相沢先「香」……相z「香」………」 これは強制で名前呼びなんですか。 でも、名前で呼ばないと話を進めさせてくれなさそうだ。 狼「香先輩。なんで俺が紅だと思うんですか?」 香「…に……おい…」 匂いってホントに犬なんですか! 狼「どんな匂いですか?」 香「……やさ…し……あった……か……に…おい………」 狼「……」 自分で聞いてなんだけど恥ずかしい/// 香「…く……れ…ない……?」 狼「…確かに俺は紅です。でも、他の人には言わないでくださいね」 香「……ひ…みつ……?」 狼「秘密です」 香「じゃぁ………」 香先輩は自分の小指と俺の小指を絡ませた。 これは……まさか… 香「指……切り…」 ……香先輩がこういう事をやるととても似合うと思うのは俺だけかな。 ………つか、今更だけどさ… 狼「香先輩。そろそろ離していただきたいんですけど」 香「…や」 今の状況は俺と香先輩が向き合って抱きしめあっている(抱きしめられている)ようになっている。 誰かに見られたら誤解されてしまうのだが…。 狼「香先輩マジでお願いします」 香「……わか……た」 香先輩はゆっくりと俺の事を離してくれる。 狼「ありがとうございます」 香「あっ……これ」 香先輩は俺がとろうとしていたトッ○をひょいっととって俺に渡す。 狼「あっ、すみません。ありがとうございます」 香「…別……に………じゃ…また……ね」 狼「はい。また会いましょう」 香先輩はふらっと何処かに行ってしまう。 ……そういえば香先輩は何がしたかったのだろうか?謎の多い人だ。 そのあと俺は、香先輩から貰ったトッ○を持ってレジを……何十分か探し続けたすえやっと買えてみんなと合流し教室に向かった。
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