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『くすくす…
何をしてるんですか。ユリウス』
小鳥と戯れていたら、後ろから声が聞こえた
「タジェス…?あ、!」
振り返るとタジェスが笑っていて、と同時に小鳥たちは逃げるように慌てて飛んでいく
パタパタパタ!
「あーぁ…」
もう少し戯れたかったのに、とタジェスを睨むと細めた目を向けられる。
『…本当に小鳥と戯れるのが好きですね』
「まぁ… 可愛いし」
『……次は小鳥ですか(ボソッ』
「え?」
ニコッ
『いいえ、何も。
……それより、私の言い付けどおり此処からは出てませんね?』
「?あ、あぁ…。此処からは出てないが、本当に外は危険な場所なのか?」
そこは見た感じは普通の草原に見えるが、それはあくまで見た目だけで天界の中でも他とは隔離されてるその場所を神々たちや天使らが… 『鳥籠』と呼んでいることをユリウスが知るはずもなかった。
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