- 終焉と再起 -

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「そういえば、クロスの奴、なんだかんだで甘かったな… あいつに。あいつもあいつでクロスのところでうたた寝してるときも… あ゙ー… なるほどなぁ」 そう言われてみれば思い当たる節があり過ぎた。いや、あり過ぎるのもどうかと思ったが。 「ちょっと待ってよ。じゃあ、なんで俺はタジェスに剣で刺されそうになったんだ?」 こっちは死にかけたんだ。ちょっとやそっとじゃ納得いかない。 けれど、 そんなキサラの気も知らないユリウスは… 『よっぽど虫の居所が悪かったんだろうな』 他人事のように言うものだから愕然とした。 『もしくは、嫉妬か?』 「は… はぁぁあぁあ!??ちょっと待ってよ!!じゃあ、俺は虫の居所が悪かったとか嫉妬云々であいつに殺されかけたって言うのかよ!?」 それ、あんまりじゃね!?と詰め掛かるユリウスはキサラに落ち着けと言う。
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