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『昔から言うだろう?恋は盲目だと…。』
「いや、まぁ言うけど…。そんなんで上手く行くのか?」
俺としちゃぁ、不安だ。と口にするキサラにユリウスは口角を上げた。
『……そこまで心配なら、お前も一緒に行くといい』
「は!?いや、ちょ、待っ…」
気付いたらユリウスは古語を唱えていて、あの子たちによろしく、とだけ最後に口にする。――‥ けれど、ユリウスが呼び出した時空の渦によって不意打ちに飛ばされたキサラにその言葉が届いたか否かは… 定かではない。
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