始まり

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   地獄の現代文の時間が終わり、今は昼休み。学生にとって学校生活で一番ともいえる休息の時間。拓也は後ろの席で幼馴染の美奈と弁当を食べていた。 「さっきは酷い目にあった・・・・」    現代文の時間を思い出し軽くうなだれる。美奈の方はそんな拓也の様子に目もくれず食事を取っている。 「自行自得。たっくん基本いつもうわの空よね?」 「そうか?」 「そうだよ」    後ろの席にいる幼馴染に言われるくらいだから本当にそうなんだろうと拓也は思う。 「テストも近いんだから勉強してよね」 「あ~ノート見せてくんない?」    人差し指で頬を掻きながら頼む拓也。目線は合わせない。 「もうっ知らない!!」    テストへの最大援護、美奈という存在を失った拓也はこれからのテスト対策についてどうしようかと懸命に考えていた。
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