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五時間目は拓也がもっとも嫌いな数学の時間だ。別に好きでもなく嫌いでもない現代文の時間でさえ外を眺めていた拓也は当然のように外を眺める。さっきの時間より少し太陽が低い位置にあることを確認しながらボーっと過ごしていた。
(死後の世界か・・・・)
昼休みに幼馴染が話した会話が今となって気になる。信じがたい話だがなんとなくそんな世界がありそうで怖かった。
ゲームみたいな世界をクリアすれば再び生き返られる。拓也が一番気になったのは『RPG』という単語だ。本来のゲームとは自分の能力や武器装備などのステータスを上げ、魔法なんかも使える仲間と一緒にボスモンスターを倒すというゲームジャンルのこと。大雑把にまとめたらそんなかんじだ。今のRPGゲームで人気があるのはSSシリーズや戦国バトルなどが頭に浮かぶが、拓也が知っている知識で照らし合わせて考えてみたらどうもしっくりこない。
(まっそんな都合のいい話なんてあるわけねえよ)
黒板には拓也にとったら暗号みたいな数式が無数に先生によって書かれている。前を見るのは辛いし、いいかげん空ばかりみるのも飽きてきた。そして拓也がとった行動は・・・・・
(おやすみ)
机に突っ伏して寝てしまった。
その際、後ろからため息が聞こえてきたのは言うまでもない。
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