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ひかり幼稚園、
ぼくの学校。
ひまわり組、
ぼくのクラス。
高町みかん、
ぼくの…彼女。
クラスは全部で3つある。
ひまわり組、ゆり組、ばら組。
みかんは隣のクラスのゆり組だ。
だから授業中、ぼくは他の女の子と遊ぶ。
今日はお絵かきが上手なゆかりちゃんと遊ぼうかな。
「ゆかりちゃん、ぼくとお絵かきしない?」
「え~、いやだぁ」
「今からチューリップ描くんだけど、ゆかりちゃんには無理だったかな…」
「バカにしないでよ、チューリップなんて楽勝よ」
「お、さすがゆかりちゃんだ、中々うまいな」
「どう、恐れ入った?」
「いや、ぼくの絵のほうがうまいね、特にこの葉っぱなんか」
「何いってんのよ、私の方がうまいに決まってるじゃない!花びらなんか最高よ!」
「それじゃあ次はカブトムシ描こうよ、それで勝負しよう」
「上等よ!」
カキカキカキ…
「おっし、できた!」
できた絵をゆかりちゃんに見せようとしたが、ぼくの目の前には今一番会いたくないやつがいた…。
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