僕の彼女

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「み、みかん…」 そこには顔こそ笑っているものの怒りオーラ満載のぼくの彼女がいた。 「なんでみかんがいるんだ?」 「とっくに休み時間だからよ」 うっ…しまった… 「で、何をしてたの?まこと」 「ずいぶん楽しそうだったけど?」 こわっ ここは男として正直に答えるべきか… いや、なんとかごまかしてみるか… 「みかんに上げようと思って絵を描いてたんだよ、ほらカブトムシ」 そういって絵をみかんに渡す。 「あら、そうだったの。ありがとう」 よし!! 「って騙されるわけないじゃない!!ゆかりちゃんの様子みればわかるの!!」 えっ… 振り返るとゆかりちゃんがぼくを睨んでいた。 うわ、ウソついたからだ…どうしよう 「あ、ごめんよみかん」 「ま・こ・と、こないだ私以外の女の子とは遊ばないっていったよね?いったよね?」 あぅ… 「あの…」 「バキッ」 「ちょ」 「ドカ」 「みかん、話を…」 「ボカボカ」 「問答無用よ!」 「ぐっ、やめっ」 ビシッ … …… ………… すっかりボコボコにされた後、 「あんたには私がいるんだから私だけを見てなきゃダメなの!ほかの子に手を出すなんて許さないんだから!!」 と、みかんに言われた。 そもそも、なぜぼくがみかんと付き合うことになったかを思い出してみよう。
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