青空の下のラプソディ

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あれはぼくが友達と砂場で遊んでいたときのことだ。 その時ぼくらは山をつくっていた。 「よ~し!このまま世界一でかい山をつくろうぜ!!」 そんな野望を抱いてぼくらは必死に砂を集め続けた。 が、同じ砂場にいた少女にどなられた。 「あんたたち邪魔よ!あっちへいって!!」 「なにいってんだ!砂場はみんなの…」 少女に言い返そうとした友人をぼくは止めた。 「こういう子は何をいっても聞かないよ、あっちへいこう」 ぼくたちはブランコで遊んだ。 「このまま漕いで空までいくぞ!!」 と友達ははしゃいでいたが、ぼくはさっきの少女が気になってしょうがなかった。 目を向けると、少女が穴を掘っているのが見えた。 しばらく見ていたが、少女は黙々と掘るばかりだった。 「そんなに穴掘ってどうするんだ?」 あっ… ぼくはいつの間にか少女に話しかけていた。続けるわ」 「私ね、できないことなんてないって証明したいの」 「だから私は掘り続ける」 無理だとわかっていることをあきらめずにやろうとしている姿は、面白いどころか物凄く輝いていて見えた…。 「ぼくはひまわり組のまこと、よろしく」 「私はゆり組のみかんよ、どうぞよろしく」 みかんはニパッと微笑んでぼくと握手をした。 その時のみかんの笑顔をぼくは一生忘れないだろう。
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